攻略!日商簿記検定

日商簿記1級~3級の試験内容を合格目指して徹底的に解説していくブログです

【簿記1級】材料消費時の処理 その2

 

・予定価格による材料消費額の計算

 

材料の消費額も購入額の時と同じように、先入先出法や平均法で決定した実際消費単価で計算していたら計算が遅くなってしまうので、予定消費単価を使用する場合があります。

 

材料費(予定消費額)=予定消費単価×実際消費数量

 

 

・予定消費単価での月末処理

 

予定消費単価で計算している場合も、月末には先入先出法や総平均法で実際消費単価を計算し、そして予定消費額と実際消費額の差額を材料消費額差異として材料勘定から材料消費価格差異へ振り替えます

 

材料消費価格差異=(予定消費単価ー実際消費単価)×実際消費量

 

 

 まあ理屈はこんな感じですが、言葉だけでは分かりにくいと思うので簡単な例題を見ていきます。

 

例題:次の取引を仕訳しなさい。

1:当月直接材料として鋼板を100枚消費した。予定消費単価は@20円である。

2:月末に当月直接材料の実際消費額は平均法で計算したところ、1200円(@15円×80枚)だった。なお会計処理は予定消費額で行っている。

 

 

<解答>

(1)

予定消費単価が決まっているので予定消費単価で購入額を計算します。

(仕掛品)2000   /  (材料)2000

 

 (2)

予定消費額は@20円×80枚=1600円なので、材料消費価格差異は

1600円(予定額)ー1200円(実際額)=400円(貸方 有利差異)

となります。

 

 (材料)400 / (材料消費価格差異)400

 

 

まず差異は予定ー実際で計算するというのが大原則です。これとても大切です。

 

そして、差異にも有利差異(差異が+)・不利差異(差異が-)があって、場合によって貸方か借方が違うので、どちらに仕分ければいいのか混乱すると思いますが

 

自分なりの覚え方は、貸してる方が(立場的に有利だから)有利差異(、借りてる方が不利だから(不利差異)と覚えています。

 

また、予定消費単価は購入時に使い、月末の会計処理では先入先出法or総平均法で計算した実際消費単価を使う感じです。

 

 

 

 

 

・棚卸減耗損が発生した時の処理

 

材料消費量を継続記録法で計算している場合は、常に在庫数量が明らかになります。そして、実地棚卸をすることによって棚卸減耗損を把握します。

 

棚卸減耗損=帳簿棚卸高ー実地棚卸高

 

ここまでは2級の範囲で、1級では棚卸減耗損は発生原因により2種類に分類されます。

 

(1)正常な棚卸減耗費

保管中に起こる変質などの通常起こり得る範囲での棚卸減耗費は間接経費として製造間接費として処理します。

 

(2)異常な棚卸減耗費

火災などの災害や盗難といった異常な原因で起こった棚卸減耗費に関しては非原価項目として製造原価に加えず、特別損失として処理します。(仕訳上は棚卸減耗費勘定に振り替える)

 

 

例題:次の会計処理を行いなさい。

月末における材料の帳簿棚卸数量は100枚(消費単価@50円)であった。そして実地棚卸を行った結果、実地棚卸数量は95枚であった。差異の5枚のうち3枚は正常なものとし、2枚は異常とする。

 

 

<解答>

 

:仕訳

(製造間接費) 150 /(材料)250円

(棚卸減耗費) 100 /

 

 

正常なもの→間接経費(製造間接費)

異常なもの→特別損失(棚卸減耗費)