攻略!日商簿記検定

日商簿記1級~3級の試験内容を合格目指して徹底的に解説していくブログです

【簿記1級】労務費の計算 その1

 

・労務費の分類

 

製品を作るために働いている人の給料などは労務費として商品の原価に含まれます。そして、労務費も材料費と同じように、職種と支給方法によって直接労務費と間接労務費に分類することができます

 

 

直接労務費→直接工の直接作業時間(手待ち時間は含めない)

間接労務費→それ以外(間接工の賃金・給与・賞与とか労務費関連全部)

 

 

適当そうに見えるかもしれませんが、本当にこれです。直接工の直接作業時間分の賃金が直接労務費でそれ以外が間接労務費です。1つ注意なのが直接工の手待ち時間の賃金も間接労務だという事です。

 

一応会計上の定義として、現場の行員の給与は賃金と言い、管理職や事務員の給与は給料となっています。日常生活ならどっちでもいいのですが、簿記のうえでは区別があるということを覚えておいて下さい。

 

 

・賃金・給料を払った時の処理

 

会計上の労務費も、現実でも基本給に残業代や通勤手当がついた総支給額から保険料などが差し引かれた額が手取りであるのと同じように基本給+加給金-預り金が基本です。

 

例題

当月の賃金の総支給額は10000円であった。このうち保険料や税金の合計2000円を差し引いた残額8000円を現金で支払った。

 

 

 

仕訳:

(賃金)10000 /(現金)   8000

          /(預り金 ) 2000

 

 

 

・給与計算期間と原価期間のズレ

 

賃金の支払い額を計算する期間を給与計算期間といい、この賃金の支払い額をもとにして賃金の消費額を計算します。

 

しかし、サラリーマンの方なら分かると思いますが、実際は「20日締め25日払い」が普通で、原価計算における賃金の消費額と実際の賃金支払額には、どうしても差が生じてしまいます。

 

したがって賃金の消費額を計算する上では、このズレを調整しなければなりません。

 

 

例題:次の仕訳を行いなさい。

1月の賃金支払い額は10000円であった。ちなみに前月未払い額(12月21日~31日)は500円、当月未払い額(1月21日~31日)は800円であった。

 

 

<解答>

仕訳内容は3級のBSで出てくる未払い前払い処理と同じです。

 

前月未払い賃金の再仕訳

(未払い賃金)500 / (賃金)500

 

 

当月支給

(賃金) 10000 / (現金)10000

 

 

当月未払い賃金の振り替え

(賃金) 800 / (未払賃金) 800

 

当月消費

(仕掛品)        ××  /(賃金)10300

(製造間接費) ××  /

 

 

:当月賃金消費額=当月賃金支払額-前月賃金支払額+当月賃金未払額