攻略!日商簿記検定

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【簿記1級】労務費の計算 その3

 

・間接工賃金とその他労務費

 

間接工の賃金消費額はすべて間接労務費として処理するので、直接工のように作業時間を把握したり賃率の計算は行いません。間接工の賃金消費額は原価計算期間において支払う額である要支払額として計上します。

 

また事務員などの給料も要支払額で計上し、法定福利費・退職給付費用については実際発生額か月割引当額を消費額とします。

 

 

例題:次の仕訳処理をしなさい。

1月の間接工の賃金支給額は3000円であった。なお前月未払い額は1000円、当月未払い額は500円である。

 

 

間接工の賃金消費額:3000-1000+500=2500

 

仕訳

(製造間接費)2500/(賃金)2500

 

 

・定時間外作業手当の処理

 

作業員が定時外作業(残業)を行った際は、定時間外作業手当(残業代)を支給しなければなりません。残業代などの加給金の処理については、消費賃率に含めて処理する方法もありますが、1級では基本的に消費賃率に含めずに間接労務費として製造間接費に計上する方法で処理します。

 

 

例題:次の処理の仕訳を行いなさい。

当月の直接工の予定賃率は@30円であり、就業時間は月200時間(定時作業時間180時間、定時外作業時間20時間)であった。その作業時間の内訳は直接作業時間150時間、間接作業時間45時間、手待ち時間5時間であった。また定時外作業手当はその時間数に予定賃率の25%を掛けて計算し製造間接費として処理する。

 

 

まず予定賃率が明記されているので、それを使って直接労務費と間接労務費を計算します。

 

直接労務費:@30×150時間=4500円

間接労務費:@30×(45+5)時間=1500円

定時外作業手当:@30×1.25×20時間=750円

 

 

定時外作業手当は間接労務費(製造間接費)として処理するので、製造間接費の合計は1500円+750円=2250円となる。

 

 

仕訳

(仕掛品)  4500 /(賃金)6750

(製造間接費)2250