攻略!日商簿記検定

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【簿記1級】経費の計算 その1

 

・直接経費の計算~外注加工費の処理

 

経費の中でも、製品の生産作業の一部分を外部の業者に委託した時に発生する費用を外注加工費と言います。

 

外注加工費の形態には、材料を無償支給有償支給の2つがあります。そして、外注加工費の処理方法は、直接経費とする場合部品原価として処理する場合の2つの方法があります。

 

・まとめ

無償支給 →直接経費処理or部品原価処理

有償支給→部品原価処理

 

 

 

・材料を無償支給し、外注加工費を直接経費処理する場合

 

元業者が下請け先に材料を無償支給し、下請け業者から受け入れた加工品をただちに工場の製造現場に引き渡す場合直接経費として処理します。

 

 

例題:次の仕訳を行いなさい。

 

①:主要材料を100個(@200円)を下請け業者に無償支給し、その加工を依頼した。

 

②:下請け業者から100個の加工品が納入され、検査後ただちに現場に引き渡した。なお加工代金は未払いであり、1個あたり150円である。

 

 

 

外注加工のための材料を無償支給した場合には材料支給時に材料を消費したとみなして仕掛品勘定の借方に振り替えます

 

 

①の仕訳

(仕掛品)20000 /(材料)20000

 

 

次に、問題文に加工品をただちに現場に引き渡したとあるので、外注加工費は直接経費として仕掛品勘定の借方に振り替えます。そして、未払いの外注加工費は買掛金勘定で処理します。

 

②の仕訳

(外注加工賃)15000 /(買掛金)    15000

(仕掛品)       15000 /(外注加工賃)15000

 

 

 

・材料を無償支給し、外注加工費を部品原価処理する場合

 

材料を無償支給し、現場にただちに引き渡さず、いったん部品として倉庫に納入する場合は外注加工費を部品原価として処理します

 

 

例題:次の仕訳を行いなさい。

 

①:主要材料100個(@200円)を下請け業者を無償で支給し、その加工を依頼した。

 

②:下請け業者から50個の加工品が納入され、検査後部品として倉庫に搬入した。なお加工代金は未払いで1個あたり10円である。

 

③:その後加工品をすべて出庫した。

 

 

 

<解答>

 

加工品を受け入れるときにいったん部品として、倉庫に納入する場合には通常の材料の払い出しとは異なるので、材料の無償支給時は材料の消費仕訳を行わず、加工品の受入時に外注加工費と一緒に材料を部品勘定に振り替えます。

 

①:仕訳なし

 

 

部品処理の場合は(部品)が勘定項目に出てきます。

 

②:仕訳

(外注加工賃)500  /(買掛金)    500

(部品)   20500 /(材料)     20000

              (外注加工賃)  500

 

 

加工品を部品から倉庫に出庫した時点で部品勘定から仕掛品に振り替えます。

 

③:仕訳

(仕掛品)20500 /(部品)20500