攻略!日商簿記検定

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【簿記2級】製造間接費の予定配賦  その1

 

製造間接費は実際配賦すると、指図書の計算が終了しても製造間接費の実際発生額が判明するまで、指図書の原価計算ができないため計算が遅れてしまいます。

 

また実際発生額は毎月変動するため毎月の実際配賦率を用いて計算すると、同じ製品でも製造月ごとに配賦額が異なってしまったりと色々と問題があります。なので、製造間接費は予定配賦率を用いて予定配賦するのが一般的となっています。

 

 

 

・製造間接費の予定配賦

 

製造間接費を予定配賦する場合は期首に予定配賦率を設定します。この予定配賦率は年間の予定製造間接費を年間の操業基準度で割って計算します。

 

 

例題:次の仕訳を行いなさい。

 

1.当期の年間製造間接費は50000円であった。直接作業時間(操業基準度)は500時間である。なお当月の作業時間は↓のようになった。

 

  No1 No2
直接作業時間 50時間 10時間

 

 

 

<解答>

・予定配賦率の計算

50000円÷500時間=@100円 

 

No1:@100円×50時間=5000円

No2:@100円×10時間=1000円

 

仕訳

(仕掛品)6000 /(製造間接費)6000

 

 

 

 

・差異の把握

 

 予定配賦で計算した場合に絶対必要な処理が、実際発生額との差異の把握です。

 

 :製造間接費差異=予定配賦額ー実際発生額

 

復習ですが予定配賦での差異は予定額を基準としているので、予定額から実際額を引きます。実際額ー予定額ではありません。

 

そして差異がマイナス(-)であれば、不利差異として製造間接費配賦差異という勘定科目で借方に計上ます。もし差異がプラス(+)であれば、有利差異として貸方に計上します。製造間接費配賦差異の相手科目は製造間接費です。

 

 

例題:次の仕訳を行いなさい

当月の製造間接費の実際発生額は6800円であった。なお予定配賦額は6000円で計上している。

 

 

    製造間接費

       
実際発生額  予定配賦額
 6800円   6000円 
     

 

製造間接費差異:6000-6800=△800円(借方:不利差異)

 

仕訳

(製造間接費配賦差異)800 /(製造間接費)800