攻略!日商簿記検定

日商簿記1級~3級の試験内容を合格目指して徹底的に解説していくブログです

【簿記1級】部門別原価計算 その3

 

・純粋な相互配賦法

 

連立方程式を使用した相互配賦法は純粋な相互配賦法ともいわれ、補助部門間のサービスのやり取りもすべて考慮して配賦計算を行います。

 

この方法には、各補助部門費がゼロになるまで配賦計算を繰り返す連続配賦法その過程を連立方程式で計算する連立方程式法の2つがあります。まあ前者はアホみたいに時間がかかりますし計算ミスも多いので、99.9%連立方程式で計算します。

 

 

次は例題を解いていきます。

 

例題:次の資料に基づいて純粋な相互配賦法による補助部門費を計算しなさい。

 

<資料>

  合計 切削部門 組立部門 動力部門 修繕部門
部門費 100000円 30000円 18000円 45000円 20000円
補助部門費配賦基準          
動力消費量 2000kw 900kw 600kw   500kw
修繕時間 200時間 40時間 60時間 25時間 75時間

 

 

 

 

<解答>

 

 動力部門費の合計をa、修繕部門費の合計をbとして、各部門への配賦割合を計算します。ただし、自費部門への配賦は計算に加えません。(この問題だと修繕部門から修繕部門への75時間は配賦計算において計算に加えないということになります。)

 

 

・動力部門の各部門への提供割合から計算した配賦額

切削部門:a × 900 ÷(900 + 600 + 500)= 0.45a

組立部門:a × 600 ÷(900 + 600 + 500)= 0.3a

補助部門:a × 500 ÷(900 + 600 + 500)= 0.25a

 

 

・修繕部門の各部門への提供割合から計算した配賦額

切削部門:b × 40 ÷(40 + 60 + 25)= 0.32a

組立部門:b × 60 ÷(40 + 60 + 25)= 0.48a

修繕部門:b × 25 ÷(40 + 60 + 25)= 0.2a

           

分母に自部門への配賦分である75時間は計算に加えない!!

 

 これを表にまとめると

  合計 切削部門 組立部門 動力部門 修繕部門
部門費 100000円 30000円 18000円 45000円 20000円
補助部門費配賦基準          
動力消費量   0.45a 0.3a   0.25a
修繕時間   0.32b 0.48b 0.2b  
製造部門費         a   b

 

 太線の部分に注目すると次のような連立方程式を作ることができます。


a = 45000 + 0.2b  ・・・①
b = 20000+0.25a  ・・・②

 

 

0.25a=(45000 + 0.2b)= 11250 + 0.05b ・・・①‘

 

①‘を②に代入すると

 

b=20000 + 11250 + 0.05b → b ≒ 32895

 

このbの値を①に代入すると

 

a = 32895 × 0.2 + 45000 = 51579

 

これで a と b の値がそれぞれ分かったので上の表に当てはめていきます。

 

 

 

  合計 切削部門 組立部門 動力部門 修繕部門
部門費 100000円 30000円 18000円 45000円 20000円
補助部門費配賦基準          
動力消費量   23210 15474   12895
修繕時間   10555 15851 6579  
製造部門費        51579 32895

 

※小数第一位は四捨五入しています

 

よって製造部門である切削部門と組立部門Nの補助部門費が分かったので仕訳していきます。

 

<仕訳>

(切削部門)33765 /(動力部門)45000

(組立部門)31325 /(修繕部門)20000