攻略!日商簿記検定

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【簿記1級】部門別原価計算 その4

 

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・階梯式配賦法

 

配賦階梯法とは、前回の純粋な相互配賦法とはまたちがって、補助部門間のサービスのやり取りを一部考慮して計算する方法です。

 

この方法は階梯という名前からも分かるように、補助部門を順位付けして順位の高い補助部門から順位の低い補助部門に対するサービス提供は計算しますが、順位の低い部門から高い部門へのサービス提供は考慮しないというのが特徴です。

 

 

・補助部門の順位付けの方法

補助部門の順位付けは、2つの基準を使って行います。

 

第1基準

他の補助部門へのサービス提供数の多さ:他部門へサービス提供が多い部門を上位とします(自部門への提供はノーカン)

 

第2基準

他の補助部門への提供数が同じだった場合は、部門費の多い方か相互の配賦額を比較し、相手より配賦額が多い方を上位とします。

 

 

例題:次の資料に基づいて階梯式配賦法で補助部門費の配賦計算及び、仕訳を行いなさい。

  

<資料>

  合計 切削部門 組立部門 動力部門 修繕部門
部門費 100000円 30000円 18000円 45000円 20000円
補助部門費配賦基準          
動力消費量 2000kw 900kw 600kw   500kw
修繕時間 200時間 40時間 60時間 25時間 75時間

 

 

 

 

 <解答>

 

・第1判断基準(他部門へのサービス提供数)


動力部門→修繕部門(1)
修繕部門→動力部門(1)

 

 

・第2判断基準

 

①部門費

 
動力部門:45000円(1位)
修繕部門:20000円(2位)

 

②相互配賦額基準


動力部門の修繕部門への配賦額:

45000円 × 500kw ÷ (900kw+600kw+500kw)=11250円(1位)


修繕部門の動力部門への配賦額:

20000円 × 25時間 ÷ (40+60+25)=4000円(2位)

 

 

※この場合はどちらの基準で計算しても同じ順位になりますが、試験ではどちらの基準で計算するか問題文に書いてあります 。

 

この場合、動力部門が1位なので動力部門から切削・組立はもちろん2位修繕部門にも部門費を配布していきます。

 

・動力部門費の配賦

切削:45000円÷2000時間×900時間=20250円

組立:45000円÷2000時間×600時間=13500円

修繕:45000円÷2000時間×500時間=11250円

 

 

次に修繕部門費の配賦ですが、修繕部門は2位で動力部門は1位なので動力部門への部門費の配賦は行いません加えて1上で1位の部門(動力部門)から配賦された額(この問題だと11250円)を配賦計算に加味するのも忘れてはいけません。

 

・修繕部門費の配賦

切削:(20000円+11250円)÷100時間×40時間=12500円

組立:(20000円+11250円)×100時間×60時間=18750円

 

これを表にまとめると下のようになります。

 

 

  合計 切削部門 組立部門 動力部門 修繕部門
部門費 100000円 30000円 18000円 45000円 20000円
補助部門費配賦基準          
動力消費量   20250円 13500円   11250円
修繕時間   12500円 18750円    

 

 

 

<仕訳>

(切削部門)32750 /(動力部門)45000

(組立部門)32250 /(修繕部門)20000