攻略!日商簿記検定

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【簿記1級】単一基準配賦法と複数基準配賦法 その1

 

 

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これまで補助部門費を他部門にいかに配賦していくかを見ていきましたが、この他にも補助部門費が固定費と変動費に分類されて計上しているケースがあります。この場合には「単一基準配賦法」と「複数基準配賦法」という方法で補助部門費を他部門に配賦していきます。

 

 

単一基準配賦法とは?

 

単一基準配賦法とは、変動費と固定費に分けられた補助部門費を他部門に配賦する際、変動費と固定費を区別せず一括してサービス提供に割合で配賦していく方法です。

 

 

 

例題:この動力部門は製造部門である切削部門と組立部門に動力を供給している。次の資料から直接配賦法と単一基準配賦法で動力部門費の実際配賦を行いなさい。

 

<資料>

1:製造部門の動力消費量

 

  切削部門 組立部門 合計
月間消費能力  340kw   910kw   1250kw 
当月実績消費量  300kw     900kw  1200kw 

 

2:動力部門の当月実績データ

動力供給量:1200kw

動力部門費:変動費 7000円

      固定費 5000円

      合計 12000円

 

 

 

 <解答>

 

単一基準配賦法により動力部門費を実際配賦していきます。配賦計算には実際動力消費量の数値を使います。

 

 

・ 動力部門費の配賦額

切削部門:12000円×( 300kw ÷ 1200kw )=3000円

組立部門:12000円×( 900kw ÷ 1200kw )=9000円

 

<仕訳>

(切削部門)3000 /(動力部門)12000

(組立部門)9000 /

 

 

 

複数基準配賦法とは?

 

複数基準配賦法とは、変動費と固定費に分けられた補助部門費を他部門に配賦する際、変動費と固定費を区別し、それぞれのサービス基準の割合で配賦していく方法です。

 

 

例題:この動力部門は製造部門である切削部門と組立部門に動力を供給している。次の資料から直接配賦法と複数基準配賦法で動力部門費の実際配賦を行いなさい。

 

<資料>

1:製造部門の動力消費量

 

  切削部門 組立部門 合計
月間消費能力  340kw   910kw   1250kw 
当月実績消費量  300kw     900kw  1200kw 

 

2:動力部門の当月実績データ

動力供給量:1200kw

動力部門費:変動費 7000円

      固定費 5000円

      合計 12000円

 

 

 

<解答>

 

さっきの単一基準配賦法と違いは、まず固定費と変動費を区別して配賦計算する点です。加えて固定費はサービス消費能力の割合で配賦していくという点に注意です。

 

 

・ 動力部門費の実際配賦額(変動費)

切削部門:7000円×( 300kw ÷ 1200kw )=1750円

組立部門:7000円×( 900kw ÷ 1200kw )=5250円

 

 

・ 動力部門費の実際配賦額(固定費)

切削部門:5000円×( 340kw ÷ 1250kw )= 1360円

組立部門:5000円×( 910kw ÷ 1250kw )= 3640円